【漢方解説】逆流性食道炎と漢方

本日の漢方的な考え方で解説する症状は、

 

【逆流性食道炎】

 

 

こんにちは、ご覧下さりありがとうございます。

店主の安福です。

 

本日の漢方的な考え方で解説する疾患は、

『逆流性食道炎』です。

 

 

逆流性食道炎とは、胃の内容物が食道へ逆流し、食道下部の粘膜に炎症が生じている疾患のことを言います。

 

近年、日本でこの逆流性食道炎は、増加傾向にあります。

その原因の一つとして、日本での食事の内容が欧米化し、タンパク質の多い食事に変化したためとも言われております。

伝統的な日本食よりも消化力が必要で、胃酸の分泌も多くなる傾向にあるためです。

 

現代・西洋医学での逆流性食道炎の治療は、胃酸を抑える医薬品の服用を基本的なものとし、症状が強い場合には手術療法が選択されることもあります。

漢方での逆流性食道炎の治療は、副作用や持病等のために現代・西洋医学での治療が困難な場合や、現代・西洋医学の治療では、効果が十分に得られなかった場合に用いられることが多いです。

 

 

漢方で逆流性食道炎は、漢方理論の「呑酸(どんさん)」という症状を治療する方針で組み立てられます。

「呑酸」とは、胃酸が喉にまで溢れてしまう症状のことを言います。

 

この呑酸の原因は、胃に熱が滞ることで発症することもありますし、逆に胃が冷えてしまうことでも発症すると考えられています。

そのため、「熱」なのか「冷え」なのかの、どちらの原因で発症しているかの判断が重要となります。

 

胃に熱が滞る要因としては、「食べ過ぎ」や「ストレス」が多く見られます。

また、胃が冷えてしまう要因としては、「冷たいものの摂り過ぎ」や「生来の胃腸虚弱」があります。

 

胃に熱が滞っている場合は、その熱を冷ます処方を選択し、冷えている場合は、温める処方を選択致します。

熱や冷えの強さやタイプによっても、選択する処方が異なることになります。

 

 

実際の治療では、これら呑酸の原因の他にも、呑酸以外に現れている症状や、お客さまの体質も考慮することによって、最も適した処方を選択することとなります。

 

安福直行
薬剤師
日本薬剤師研修センター認定漢方薬・生薬認定薬剤師
日本チェーンドラッグストア協会認定漢方アドバイザー
日本アンチ・ドーピング機構認定スポーツファーマシスト

 

 

【処方選択の一例】

「げっぷのよく出る方」「胃に熱いものを感じる方」

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平胃散

 

 

「イライラ感の強い方」「みぞおちのつかえが強い方」

大柴胡湯

 

 

「胃を温めると楽になる方」「手足の冷えがある方」

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扶陽理中(附子理中湯)

 

 

「生まれつき胃腸の弱い方」「疲れやすい方」

療方健脾(六君子湯)

 

 

TEL:0748-33-8602 FAX:0748-33-8603
営業時間:9時~20時 定休日なし
〒523-0061 滋賀県近江八幡市江頭町448-3 「ソムリエの薬剤師がやってるお店です。」

文:店主 安福直行

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