【漢方解説】糖尿病と漢方

本日の漢方的な考え方で解説する症状は、

 

【糖尿病】

 

 

こんにちは、ご覧下さりありがとうございます。

店主の安福です。

 

 

本日の漢方的な考え方で解説する症状は、

『糖尿病』です。

 

 

糖尿病とは、インスリンの作用や分泌量の不足によって引き起こされる、慢性の高血糖状態を主な原因とする、糖代謝異常のことを言います。

 

糖尿病の治療において、最も重要なものに「血糖コントロール」があります。

 

高血糖状態が続くことによって、とりわけ身体の血管に障害を与えることになり、その結果、腎臓や視覚などに重篤な障害を引き起こすことになります。

そういった合併症を予防するため、この血糖コントロールこそが糖尿病治療の最も有効な治療法と考えられています。

 

糖尿病の診断を受けると、食事療法や運動療法を始めることになります。

症状が比較的軽い場合には、この食事療法や運動療法のみで血糖コントロールが可能になることもあります。

 

しかし、症状が進行するなどして、食事療法や運動療法のみで効果が見られない場合は、薬物療法が用いられます。

薬物療法では、高くなりすぎた血糖値を抑えるために、インスリンの注射や血糖値を下げる内服薬などが用いられます。

 

現在、この血糖コントロールを適切に行うための医薬品は、様々な種類が存在します。

以前の医薬品では十分な注意が必要であった、過度な低血糖の発生などの副作用が起こりにくい、優れた医薬品も開発されています。

 

漢方治療の実際として、漢方薬はこの血糖コントロールに関してはあまり得意とはしておりません。

 

検査の結果などで、早急かつ厳格な血糖コントロールが必須とされた方は、漢方薬のみでの治療はおすすめ致しません。

 

糖尿病の治療において、漢方薬の効果が高いとされているのは、「口の渇き」や「身体のだるさ」、「肥満」といった、高血糖に伴って引き起こされる自覚症状を抑えることです。

または、軽度の糖尿病における血糖コントロールの不安定さを、安定なコントロールの方向へと改善するような目的で用いられます。

 

 

昔の漢方の文献には、「糖尿病」といった病名は記載されておりませんが、糖尿病と良く似た症状として、「消渇病」というものが記載されております。

 

「消」は痩せることを意味し、「渇」には口渇の意味があります。

これは糖尿病が進行した際に、自覚症状として現れるものでもありますので、おそらくこの「消渇病」は、現在の糖尿病と同じような病気として扱われていたと思われます。

 

「消渇病」には、この病気が引き起こされる原因が身体のどの部分に存在するかによって、「消渇病」の中でも、「上消」「中消」「下消」の大きく3つに分けられるとしています。

 

「上消」は、症状として、口の渇きが強く出る傾向にあります。

「中消」は、肥満や便秘といった症状が現れやすいです。

「下消」は、主に身体のだるさを感じやすくなります。

 

しかし、これら3つの原因が単独では存在せずに、複合することより病気を形成していることも多いです。

 

そのため実際の治療では、漢方理論における糖尿病の原因を判断することに加えて、糖尿病の進行状況や、お客さまの体質なども考慮し、最も適した処方を選択することとなります。

 

安福直行
薬剤師
日本薬剤師研修センター認定漢方薬・生薬認定薬剤師
日本チェーンドラッグストア協会認定漢方アドバイザー
日本アンチ・ドーピング機構認定スポーツファーマシスト

 

 

【処方選択の一例】

「口の渇きが激しい方」「頻尿が気になる方」

白虎加人参湯

 

 

「肥満が気になる方」「便秘がちの方」

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防風通聖散

 

 

「足腰がだるい方」「手足のほてりがある方」

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杞菊地黄丸

 

 

「足腰がだるい方」「手足が冷える方」

鹿茸大補湯

 

 

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営業時間:9時~20時 定休日なし
〒523-0061 滋賀県近江八幡市江頭町448-3 「ソムリエの薬剤師がやってるお店です。」

文:店主 安福直行

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