【漢方解説】認知症と漢方

本日の漢方的な考え方で解説する症状は、

 

【認知症】

 

 

こんにちは、ご覧下さりありがとうございます。店主の安福です。

 

本日の漢方的な考え方で解説する症状は、

『認知症』です。

 

 

認知症とは記憶障害を特徴とする疾患で、後天的な脳の障害により、一旦正常に発達した知能が低下した状態のことを言います。

 

現在、認知症の発症メカニズムについては研究が進み、脳に特徴的な病変が起こることにより発症することがわかってきています。

 

多くの国では医療が発展するに従って高齢化が進み、その結果として認知症の患者数も増えています。

そのため認知症は今、世界的に最も研究がされている疾患の一つです。

新薬の開発も盛んになされていますので、認知症の疑いが強い場合は、まず医療機関への受診をお勧め致します。

 

認知症で漢方を用いるのは、副作用で西洋薬が使用できない場合や、西洋薬では十分な効果が得られなかった場合に用いられることが多いです。

 

 

漢方理論での認知症の発症原因は、脳だけに問題があるとは考えません。

人体を構成する様々な要素が、衰えたり、バランスを崩すことによってその症状が現れると考えます。

 

漢方の考え方で、人間の精神や意識を支配しているものに「神(しん)」という概念があります。

「神」は人体における生命活動の総称であり、脳の活動を制御している形となっているものと考えます。

この「神」の異常が認知症発症の大きな原因とされています。

 

「神」が異常となる原因としては、大きく分けると2つのものがあります。

1つは、「気(き)」や「血(けつ)」が不足することを原因とするものです。

またもう1つは、「気」や「血」の流れが悪くなることを原因とするものです。

 

漢方理論で、生命活動を維持するため身体を巡っているエネルギーのようなものを「気」、栄養物質のようなものを「血」と呼びます。

この「気」や「血」の異常が、すなわち「神」の異常に直結することになります。

「気」や「血」の不足であっても、流れが悪くなることであっても、結果的に脳に十分なエネルギーや栄養が得られない状態となり、認知症症状が生じると考えます。

 

治療の基本は、「気」や「血」が不足している場合には、それらを補うような処方を選択し、「気」や「血」の流れが悪くなっている場合には、その障害を取り除く処方を選択致します。

 

 

実際の治療では、これら認知症の原因に加えて、お客さまの体質や、表に現れている症状の種類や強さなどから総合的に判断して、最も適した処方を選択することとなります。

 

安福直行
薬剤師
日本薬剤師研修センター認定漢方薬・生薬認定薬剤師
日本チェーンドラッグストア協会認定漢方アドバイザー
日本アンチ・ドーピング機構認定スポーツファーマシスト

 

 

【処方選択の一例】

「イライラしたり、興奮性の強い症状がある方」「のぼせやほてりのない方」

抑肝散加陳皮半夏

 

 

「イライラしたり、興奮性の強い症状がある方」「のぼせやほてりのある方」

温清飲

 

 

「幻覚や幻聴があったり、不安感の強い方」

加味温胆湯

 

 

「のぼせやほてりがあり、物忘れが気になる方」

天王補心丸

 

 

「疲れを強く感じ、物忘れが気になる方」

加味帰脾湯

 

 

TEL:0748-33-8602 FAX:0748-33-8603
営業時間:9時~20時
〒523-0061 滋賀県近江八幡市江頭町448-3 「ソムリエの薬剤師がやってるお店です。」

文:店主 安福直行

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