【漢方解説】肩こりと漢方

本日の漢方的な考え方で解説する症状は、

 

【肩こり】

 

 

こんにちは。店主の安福です。

 

本日の漢方的な考え方で解説する症状は、

『肩こり』です。

 

 

肩こりは、症状を訴える方が非常に多い、発生頻度の高い疾患です。

特別なことをしなくても、普段通りの日常生活で生じることもあります。

 

しかし、頻度が高い疾患にもかかわらず、肩こりの定義は医学的に確定しておりません。

「頸から肩の筋の、凝った感覚」という、曖昧な概念となっております。

 

そのため、現代・西洋医学的な治療では、効果が十分に得られないことも多く、漢方治療が用いられることの多い疾患でもあります。

 

 

漢方理論での肩こりの原因は、肩の部分に、体内のエネルギーや栄養物質が十分に巡らなくなってしまったため発生した、と考えます。

漢方の考えで、この体内を巡るエネルギーを「気(き)」、栄養物質を「血(けつ)」と呼びます。

 

この「気」や「血」が、肩の部分に巡らなくなる原因はいくつか考えられます。

ただその中でも、主に3つの原因で発生している場合が多く見られます。

 

1つめは、「冷え」を原因とするものです。

冷えが生じると、「気」や「血」の巡りが悪くなります。

お風呂に入るなどして、温めると楽になる肩こりが、この原因に当てはまります。

温めることによって巡りが良くなり、症状が改善することとなります。

 

2つめは、「ストレス」を原因とするものです。

ストレスは、自律神経などの働きを悪くしてしまいます。

自律神経の働きが悪くなると、「気」や「血」の巡りも悪くすると、漢方では考えます。

イライラするとひどくなる肩こりが、この原因に当てはまります。

 

3つめは、「瘀血(おけつ)」と呼ばれる状態で引き起こされる肩こりです。

漢方の考えで、瘀血とは、血液の流れが悪くなっている状態を意味します。

ただこの瘀血は、単に血行が悪くなったという状態よりも、幅広く、深いものとされています。

体内の血液に、より強度な淀みや滞りがある状態と考えられます。

 

この瘀血は、「冷え」や「ストレス」による肩こりが慢性化し、進行してしまった時の状態でもあります。

他にも瘀血の原因として、長期間に渡る食生活の乱れや、運動不足からも引き起こされることがあります。

 

 

実際の治療では、これら漢方理論における、肩こりの原因を判断することに加え、お客さまの体質や、肩こり以外に現れている症状なども考慮して、最も適した処方を選択することとなります。

 

安福直行
薬剤師
日本薬剤師研修センター認定漢方薬・生薬認定薬剤師
日本チェーンドラッグストア協会認定漢方アドバイザー
日本アンチ・ドーピング機構認定スポーツファーマシスト

 

 

【処方選択の一例】

「寒くなると肩こりがひどくなる方」

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葛根湯

 

 

「ストレスの多い方」「イライラすると肩こりがひどくなる方」

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療方調律(加味逍遥散)

 

 

「頭痛やめまいのある方」「目の下にくまができやすい方」

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冠心逐瘀丹

 

 

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文:店主 安福直行

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