【漢方解説】むくみと漢方

本日の漢方的な考え方で解説する症状は・・・

 

【むくみ】

 

 

こんにちは。店主の安福です。

 

本日の漢方的な考え方で解説する症状は、

『むくみ』です。

 

 

むくみは、体内の水分が、十分に排泄されなかった場合や、部分的に溜まってしまった場合に見られます。

 

むくみ症状の状態には様々なものが見られます。

 

発症の場所として、全身的であったり、部分的であったりします。

また、発症期間としても、ここ最近で急激に発症したものなのか、それとも慢性的なのかの違いがあります。

 

汗や尿などによる、身体全体の水分を排泄する機能が衰えてしまうと、全身的に水分が過剰な状態となり、身体全体のむくみにつながります。

また、局所的に水分の輸送が滞ってしまえば、部分的なむくみが現れます。

 

 

漢方理論でのむくみの原因も、水分の排泄や輸送に関係する機能が低下することによって引き起こされると考えます。

 

水分の排泄や輸送の機能を担っているものに、「肺(はい)」・「腎(じん)」・「脾(ひ)」といったものがあります。

漢方でこれらの機能は、それぞれ「肺」や「腎臓」、「脾臓」といった「臓器」としての意味だけではなく、もう少し幅広い考えを有しています。

そのため、漢方の考えで、「肺」が障害を受けたという状態は、呼吸器だけではなく、様々な身体の機能に関わってきます。

 

むくみ症状の原因は、これら「肺」・「腎」・「脾」が障害を受けることによって引き起こされることが多いです。

 

「肺」には、全身に水分を巡らせて汗で発散させたり、過剰な水分を尿として排泄させるために膀胱へ送る機能があります。

この「肺」は、感染症や急な気象変動によって障害を受けやすい機能でもあります。

もし障害を受けてしまうと、特に、顔などの上半身に、急性のむくみを引き起こしやすくなります。

 

また「腎」は、体内の水分を温めて下半身から上半身に送ったり、不要な水分を尿として排泄させる機能があります。

この「腎」が障害を受けると、慢性的なむくみの原因となり、そのむくみ症状が引き起こされる場所も下半身である場合が多いです。

 

そして「脾」は、飲食物から取り出した水分の輸送に関係している機能です。

この「脾」も障害を受けると、慢性的な下半身のむくみを引き起こしやすくなります。

 

これらの機能の障害は、単独で存在している場合もありますし、いくつかが組み合わさって、むくみ症状を引き起こしている場合もあります。

 

 

実際の治療では、どのような機能が障害を受けてむくみが生じているのかを判断することに加えて、お客さまの体質や、むくみ以外に現れている症状も考慮して、最も適した処方を選択することとなります。

 

安福直行
薬剤師
日本薬剤師研修センター認定漢方薬・生薬認定薬剤師
日本チェーンドラッグストア協会認定漢方アドバイザー
日本アンチ・ドーピング機構認定スポーツファーマシスト

 

 

【処方選択の一例】

「急性のむくみの方」「まぶたや顔のむくみが強い方」

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小青竜湯

 

 

「尿量の少ない方」「冷えの強い方」

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玄武温陽(真武湯)

 

 

「胃腸機能が衰えている方」「汗のかきやすい方」

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防已黄耆湯

 

 

「特に足のむくみがある方」「汗をあまりかかない方」

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療方調流(五苓散)

 

 

「貧血ぎみの方」「軽いむくみが続いている方」

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当帰芍薬散

 

 

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文:店主 安福直行

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