【漢方解説】痔と漢方

本日の漢方的な考え方で解説する症状は

 

 【痔】

 

 

こんにちは。店主の安福です。

 

本日の漢方的な考え方で解説する症状は、

『痔』です。

 

 

痔とは、肛門部で発生する病気を総称したもので、「痔核(イボ痔)」「裂肛(切れ痔)」「肛門周囲膿瘍」「痔瘻」などに分けられます。

 

そのような痔の症状は、進行してしまうと、手術等の外科的な処置が必要となる場合があります。

また、患部に細菌の感染がある場合は、抗菌薬の内服も必要になります。

そのため、「痔核」の症状で脱出の程度がひどくなっている場合や、細菌感染による発熱が見られるような場合は、まず医療機関での受診をおすすめ致します。

 

漢方で痔の治療がなされるのは、まだ症状が重くなっておらず、外科的な処置が必要ではない段階で用いられることが多いです。

 

 

漢方理論での痔の原因は、「気(き)」や「血(けつ)」の流れが、肛門付近で滞ってしまったため起こると考えます。

 

漢方の考えで、「気」は身体全身を巡っているエネルギー、「血」は栄養物質のようなものを意味しています。

これら「気」や「血」の十分な量が、身体全身をスムーズに流れることにより、身体機能を正常に保っていると考えます。

そのため、「気」や「血」が不足したり、その流れが滞ったりすると、身体の不調につながることになります。

 

先程も申し上げましたように、痔の場合は肛門付近での「気」や「血」の滞りと考えますので、この滞りを改善すると、痔も良くなるという考えで治療致します。

この「気」や「血」の滞りを引き起こす要因としては、長時間座ったことによるものや、便秘や下痢、出産などがあります。

 

漢方治療では内服薬を中心とし、その「気」や「血」の滞りを解消することを目指しますが、それだけでは効果が十分ではない場合があります。

そういった場合は、皮膚炎の治療としての外用薬も併用することになります。

 

 

実際の治療では、漢方理論での痔の原因に加え、お客さまの体質や、痔以外に現れている症状も考慮して、最も適した処方を選択することとなります。

 

安福直行
薬剤師
日本薬剤師研修センター認定漢方薬・生薬認定薬剤師
日本チェーンドラッグストア協会認定漢方アドバイザー
日本アンチ・ドーピング機構認定スポーツファーマシスト

 

 

【処方選択の一例】

「便秘傾向でイボ痔や切れ痔のある方」

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 乙字湯

 

「イボ痔があり、硬い乾燥便を伴う方」

調胃承気湯

 

「切れ痔があり、硬い乾燥便を伴う方」

麻子仁丸

 

「出血があり、辛いものやお酒の飲み過ぎで悪化する方」

三黄瀉心湯

 

 

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文:店主 安福直行

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