【漢方解説】頭痛と漢方

本日の漢方的な考え方で解説する症状は、

 

【頭痛】

 

 

こんにちは、ご覧下さりありがとうございます。

店主の安福です。

 

本日の漢方的な考え方で解説する症状は、

『頭痛』です。

 

 

頭痛は、大きく2つに分けるとすれば、「原因疾患が明確な頭痛」と「原因疾患が不明の頭痛」に分けることができます。

 

「原因疾患が明確な頭痛」とは、頭部の怪我や脳出血など、頭蓋内外に何らかの器質的疾患が起こることにより発生する頭痛です。

この場合の頭痛は、頭蓋内出血など器質的疾患の重篤度によっては、緊急性を持って生命に関わることもあります。

そのため、この場合の頭痛の治療は医療機関で行われることになります。

 

もう一方の「原因疾患が不明の頭痛」とは、頭痛は発生しているが、器質的疾患が認められない頭痛です。

この場合の頭痛は、頭痛のタイプにより、「片頭痛」、「緊張型頭痛」、「群発頭痛」として分けられます。

この場合の頭痛への対処は、市販されている鎮痛剤や、病院で処方される鎮痛剤を使用することで、痛みをやわらげる治療がほとんどです。

 

現在、頭痛に使用する鎮痛剤の種類には様々ありますので、頭痛の強さやタイプによって、最も適した成分が選択されることになります。

このような鎮痛剤は漢方薬と比べると、痛みを「素早く」緩和する、という点では優れている部分が多いです。

そのため、まさに今、頭痛が発生している状態の場合は、漢方薬よりも鎮痛剤の使用で症状を素早く緩和することをおすすめすることもよくあります。

 

 

さて、漢方理論において、頭痛が引き起こされる原因ですが、頭部にエネルギーや栄養が十分に行き渡っていないためだと考えられています。

この頭部にエネルギーや栄養が行き渡らなくなってしまう要因として、3つの大きなものがあります。

 

1つ目はストレスによるものです。

漢方理論で、精神・神経系を制御している機能として、「肝(かん)」というものがあります。

この「肝」は、いわゆる臓器としての「肝臓」とは働きが少々異なることになります。

「肝」は、精神・神経系を制御している機能ということもあり、頭部にある脳の働きにも大きく関わっています。

 

「肝」は、ストレスによって、その機能に異常が引き起こされることがよくあります。

そして異常が起こると、エネルギーや栄養がスムーズに頭部へ到達できなくなってしまうことになります。

この結果として、頭痛が発生することになります。

 

2つ目は水分の摂り過ぎによるものです。

水分を摂り過ぎてしまうと、不必要でかつ過剰な水分が、体内に停滞してしまうと考えます。

この過剰な水分の滞りは、エネルギーや栄養の流れも滞らせてしまい、その結果、頭痛が引き起こされることになります。

 

3つ目は冷えによるものです。

体内に冷えがあると、エネルギーや栄養の通り道が狭くなってしまい、その流れが悪くなると考えられています。

こちらもその結果、頭部にエネルギーや栄養が行き渡らないため、頭痛が発生することになります。

 

実際の治療では、これら漢方理論による頭痛の原因に加えて、お客さまの体質や、頭痛以外に現れている症状なども考慮し、最も適した処方を選択することとなります。

 

安福直行
薬剤師
日本薬剤師研修センター認定漢方薬・生薬認定薬剤師
日本チェーンドラッグストア協会認定漢方アドバイザー
日本アンチ・ドーピング機構認定スポーツファーマシスト

 

 

【処方選択の一例】

「血圧が高めで、イライラしやすい方」「肩こりを起こしやすい方」

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釣藤散

 

 

「めまい、立ちくらみがある方」「息切れ、動悸がある方」

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苓桂朮甘湯

 

 

「手足が冷えやすい方」「吐き気のある方」

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呉茱萸湯

 

 

「胃腸が弱く、めまいを起こしやすい方」

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半夏白朮天麻湯

 

 

TEL:0748-33-8602 FAX:0748-33-8603
営業時間:9時~20時 定休日なし
〒523-0061 滋賀県近江八幡市江頭町448-3 「ソムリエの薬剤師がやってるお店です。」

文:店主 安福直行

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