【漢方解説】胃腸疾患と漢方

本日の漢方的な考え方で解説する症状は、

 

【胃腸疾患】

 

 

こんにちは、ご覧下さりありがとうございます。

店主の安福でございます。

 

本日の漢方的な考え方で解説する症状は、

『胃腸疾患』です。

 

 

現在日本では、漢方の胃腸薬が多くの製薬メーカーさんから市販されています。

テレビのコマーシャルでもよく見ることがあります。

 

また、純粋な漢方の胃腸薬だけではなく、胃もたれや胸焼け、消化不良などの諸症状に対応できる総合的な胃腸薬には、生薬も含まれていることが多いです。

そのため、日常生活で最も身近に漢方薬のお世話になっていることの多い疾患が、胃腸疾患かもしれません。

 

漢方理論で、胃腸疾患の原因は、大きく分けて3つの要因があると考えます。

 

一つ目は、水分の摂り過ぎによるものです。

漢方の考えで、胃を冷やすことは、胃腸の機能を低下させる大きな要因であると考えます。

水分の摂り過ぎで胃が冷やされ、機能が低下し、その結果、胃もたれや下痢などの様々な症状を引き起こすことになります。

この要因による胃腸疾患の場合は、胃腸を温める処方を選択するのが基本となります。

 

二つ目は、ストレスなどの精神的な原因によるものです。

この原因による胃腸症状は、胃腸が緊張して硬くなるため、胃部やみぞおちのつかえを感じることが多いです。

症状としては、「胸焼け」や「ゲップ」が出やすくなります。

水分の摂り過ぎで冷やされるという要因とは逆に、胃腸に熱がたまり、その結果、胃腸に炎症が生じると考えます。

この要因による治療は、胃腸にたまった熱を冷ます処方を選択することになります。

 

三つ目は、生まれながらの胃腸の弱さを要因とするものです。

この場合の症状は、胃腸症状だけではなく、身体全体の疲れを感じやすかったりします。

この要因に対する処方は、胃腸だけではなく、身体全体を元気にするようなタイプを選択することになります。

 

 

ただ、これらの要因はそれぞれ単独で存在しているのではなく、複数の要因が組み合わされることにより、様々な胃腸疾患を生み出していることが多くあります。

また、身体的な要因だけではなく、温度・湿度といった季節的な要因が胃腸疾患に関係することもあります。

 

実際の治療では、胃腸疾患の原因に加えて、お客さまの体質や生活環境、胃腸症状以外の訴えなども考慮して、最も適した処方を選択することとなります。

 

安福直行
薬剤師
日本薬剤師研修センター認定漢方薬・生薬認定薬剤師
日本チェーンドラッグストア協会認定漢方アドバイザー
日本アンチ・ドーピング機構認定スポーツファーマシスト

 

 

【処方選択の一例】

「普段から胃腸が弱く、疲れやすい方」「手足が冷えやすい方」

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療方健脾(六君子湯)

 

 

「胃部のつかえがある方」「軟便・下痢ぎみの方」

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平胃散

 

 

「みぞおちのつかえがある方」「ストレスを感じやすい方」

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半夏瀉心湯

 

 

「手足やお腹が冷える方」「お腹に鈍い痛みのある方」

人参湯

 

 

「食べるとすぐお腹が張る方」「繰り返し下痢のする方」

参苓白朮散

 

 

「お腹が張って痛い方」「下痢と便秘を繰り返す方」

桂枝加芍薬湯

 

 

「冷たいものを摂るとお腹が痛む方」「寒い日にお腹が痛くなる方」

安中散

 

 

TEL:0748-33-8602 FAX:0748-33-8603
営業時間:9時~20時 定休日なし
〒523-0061 滋賀県近江八幡市江頭町448-3 「ソムリエの薬剤師がやってるお店です。」

文:店主 安福直行

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