【漢方解説】更年期障害と漢方

本日の漢方的な考え方で解説する症状は

 

【更年期障害】

 

 

こんにちは、ご覧下さりありがとうございます。店主の安福です。

 

本日の漢方的な考え方で解説する症状は、

『更年期障害』です。

 

 

更年期障害とは、更年期と呼ばれる閉経の前後5年間に現れる「不定愁訴症候群(イライラ、不眠、疲労感、肩こりなど)」の自覚症状が強く、日常生活に支障をきたしている症状のことを言います。

 

更年期障害が引き起こされる一番の要因は、性成熟期を過ぎることによって、卵巣機能が低下し、卵巣から分泌される「性ホルモン」が少なくなるためであるとされています。

そのため、現在では更年期障害の治療として、その少なくなった性ホルモンを補う「ホルモン補充療法」がよく行われています。

 

ただ、更年期障害は、単一の症状だけが現れるのではなく、多種多様の症状が現れることが多いため、漢方による治療が最もなされている症状でもあります。

個別の症状ごとに、別々の疾患として治療するのではなく、全身を診て、総合的に判断するという漢方の考え方と相性が良いためです。

医療機関でも、漢方薬が用いられる事が多く、漢方が最も得意としている分野の1つでもあります。

 

 

漢方理論で、更年期障害の最も大きな原因は、「腎(じん)」という機能の衰えと考えられています。

 

漢方における「腎」の機能は、単に臓器としての「腎臓」の機能だけではなく、人体の生長・発育・生殖や、生命活動を維持する機能も持っているとします。

そのため「腎」が衰えると、生命活動を維持する機能のバランスがくずれることになり、その結果、更年期障害が現れると考えます。

 

この「腎」が衰える最も大きな原因は「加齢」であるため、更年期障害は、個人差はあっても、誰もが経験するものだと言えます。

そして、漢方での更年期障害の治療は、衰えてしまった「腎」の機能を高めることが基本になります。

 

また、更年期障害の症状が重度の場合は、「腎」が衰えているだけではなく、ストレスや環境など、外部の要因がさらなる症状の悪化をもたらしているとも考えます。

この場合は、「腎」の機能を高めると同時に、外部要因によって乱された身体のバランスを整えるための治療も行うことになります。

 

 

実際の治療では、お客さまの体質や、多種多様の更年期障害の症状の中でも、どの症状が最も強く現れているのかなどの総合的な判断により、最も適した処方を選択することとなります。

 

安福直行
薬剤師
日本薬剤師研修センター認定漢方薬・生薬認定薬剤師
日本チェーンドラッグストア協会認定漢方アドバイザー
日本アンチ・ドーピング機構認定スポーツファーマシスト

 

 

【処方選択の一例】

「手足がほてる方」「目がかすむ方」「腰が重だるい方」

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杞菊地黄丸

 

 

「イライラの強い方」「急にのぼせる方」

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療方調律(加味逍遥散)

 

 

「ゆううつ感のある方」

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逍遥散

 

 

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文:店主 安福直行

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